俺ガイル13巻感想・考察(※約6000文字)



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俺ガイル13巻読破しました。

やっとですよ、やっと。

基本的に本は移動時間や休憩時間など、ちょっと時間が空いた時に埋めるようにチマチマ読んでいて、普通だったら一冊当たり五日間程度で読み終えます。

月曜日から読み始めて金曜日に読み終わり、また次の週の月曜からは違う本を読み始める。これが僕のルーティーンです。

が、最近ちょっと色々ごたごたがあったり、単にゲームやアニメで忙しかったりで、今回は読み切るまでに半月もの時間を要してしまいました。

文言は一字一句全て読んでおります。また僕クラスの読書家ともなると、行間や場面転換の空白までも読んでいます(俺ガイルネタ)

それ故に読破するのに掛かる時間は必然的に増え、また13巻は前回の12巻よりも分厚く、それプラス文章が詰め詰めで密度が高い印象を受けたので、読むのに時間が掛かってしまいました。

なので、もっと早く感想を書きたかったんですが、感想を書くのが遅くなってしまった事は堪忍して下さい(笑)。

 

 

まず1章から3章までが、12巻の終盤から続く、ある一日の出来事でした。

12巻の終盤、由比ヶ浜との帰り際に平塚先生に呼び出せれてから、3章中盤の、夜自宅で小町との戯れまで。放課後である夕方から夜までの僅か数時間が長く描かれました。

うん、凄く長かった。いつになったら今日終わるの?って2章辺りから思ってましたねw

この一日が事実、13巻の3分の1をも占めています。出来事を端的に箇条書きしてしまえばあっさりとしてしまいますが、中身は敷き詰められていました。

というか、13巻の最初の数行辺りから「重いな~」と、雰囲気を感じ取っていました。

本当に空気が、雰囲気が、頭に浮かべるその景色が重かったです。

渡航先生、序盤のこの辺りを一番頑張ったのではないですかね?って思うくらい、一字一句が神妙で重く、凄い言葉選び、語彙力、文章力だなと思いました。もはや小説。

 

合間合間に挟まれる「interlude」、つまり幕間では、ヒロインの心情が遠回しに描写されています。この幕間は12巻から導入のシステムですが、これが物語を進めて最終的にどの駅に着くのかのヒントになる重要なカギなのです。

物語は主人公・比企谷八幡視点で紡がれる為、勿論他のヒロインらがその場その時どいういう感情を抱いているのかなんて分かりませんでした。

が、この幕間によって、ヒロインらがどんな思いをしているのかが分かりました。

まず最初の幕間は12巻と13巻の繋ぎ、橋渡し、導入的な意が込められていそうです。

二つ目の幕間では、いろはすの心情が露わになりました。

まず、「あんなの告白だ」という言葉。八幡がゆきのんを助けたいと言っている事を指しているのでしょう。確かに、あれは告白にしか思えなかったw

ちょくちょくゆきのんを気にしたりと若干ながら挙動不審?

この幕間からの推測でしかありませんが、もしかしていろはす八幡が好きなのかしら?

でも叶わないと分かっていながらも、わざとあざとく取り繕ってる事から、私は面倒な女だと言っていました。

多分いろはすはガハマさんと似ている気がします。色々と。

それに若干嫉妬とかで怒っていました。最初のあんなの告白だ、から読み取るに、八幡に対して怒っている。この想いが伝わらない事に。

 

4章辺りから話は一転、比企谷八幡がいよいよ動き出します。

戸塚や川なんとかさんとか、ウザいけど良い奴材木座や遊戯部の皆とかに無償の労力、じゃなくて手伝いを請い、雪ノ下案のプロムを保護者に通すべく、捨て駒または生贄となるダミープロムの制作に取り掛かります。

遊戯部は6.5巻以来?でしたっけ? アニメには登場していない、というか遊戯部vs奉仕部の戦いは描かれなかったので逐一覚えてはいないんですが、原作を読んでいたから分かるこの久々感。

名前も発覚し、片方は相模の弟だと分かり、思わず笑ってしまいましたw

ま~だ相模引っ張るかw 黒歴史確定事項な件について。

 

5章では、前半は遊戯部メンバーとのミーティングだったものの、後半はほぼ二人。

ネカフェの個室で二人きりになるシーンには、もう入った瞬間からドキドキしていましたw

ナニか起こるのかと思いきや、それに近しい?事が。

ガハマさんが八幡の肩に頭を乗っけて寝落ちしてしまい、観ていたドラマのエンドロールが流れ始めます。このシーンはかなり印象的でした。

まず、ドラマのエンドロールが流れるので、奉仕部三人のエンドロールが流れ始めている事に対しての八幡とガハマさんの心理描写が成されていた。

物語の最終章、つまり奉仕部のエンドロールとドラマのエンドロールを掛けて、そこから奉仕部のエンドロールを連想させ、キャラが思っている事を吐かせるという上手さ。

5章のサブタイともここで繋がります。

ここで八幡はまだ悩んでいましたが、ガハマさんは終わって欲しく無い、一生このままが良いと願っていました。そして、ガハマさんは実は寝たふりをしていたのです。それが三つ目の幕間で発覚。

もうこれには思わずガハマさんに天秤が傾くかと思いましたよ!

終わって欲しく無いからわざと寝たふりをして八幡に体を寄せた、泣く時間が欲しいとか終わらせてとか言いながらも、本当は終わらないでと思っていた。

それはズルい。

本当に複雑です。今自分で文章を書いてて全然伝わって無い事は自覚していますw

 

6章では葉山が登場。ここで遠回しですが、昔ゆきのんが好きだった事について語られます。四つ目の幕間も含め、葉山が抱いている感情が現れます。

彼女を助けようとしたけど全力が出せず、余計に貶めてしまって悔い、また八幡とゆきのんの共依存の関係という、地獄に落ちても一緒だという関係に憧れ妬む葉山。

彼女を助けて来たが、それが余計に関係を悪化させてしまって悔い、葉山とゆきのんという昔から見て来れた幼馴染という関係に憧れ妬む八幡。

対比描写ですね。葉山と比べさせ、八幡の抱いている想いをサジェスチョンさせています。

最初、葉山は陽キャトップで勉強も運動も出来るチートキャラで、八幡は陰キャで勉強それも文系にしか取り柄の無い、全く違うキャラ同士だと思っていました。

が、違うように見えて意外と似ている所が沢山あった。

似ているようで似て無くて、似て無いようで似ている。そして嫌い同士。そんなキャラ同士だったのです。

葉山という人物の印象が少し変わり、これまでの二人の会話の捉え方も少し変わって来ました。ほんと意外な展開、まさかの真実?です。

「男の意地」という言葉が強く残りました。

「男の意地」、それは「恋心」の喩えだと予測。いやそうでしょう。

八幡は本当の事を避けるべく大嘘をつき、葉山は八幡の言葉を借りて「男の意地」があると述べた。

ほら、同じ人を好きで、「男の意地」が喩える感情が「恋心」じゃなければ辻褄が合わないでしょ。

 

7章は大きく三つに話が分かれていました。

序盤は、レンズ越しに腐女子こと海老名さんが見る物とは。

その見る物とは、自分たち(葉山グループ)の関係と、奉仕部三人の関係。

ここでも6章の葉山とのやり取りと同じくして、二つの在る関係の対比。

全く違うようで物凄く似ている、そんな気がしました。

あと、あーしさんこと三浦が個人的に可愛かったですw

素足で制服は萌え。あの挿絵は可愛すぎて、アナザーで三浦√を希望する所でしたw

海辺にて制服姿で裸足の女の子たちがイチャイチャしているのは至高。

 

中盤には玉縄さんが登場w

もうそれだけで笑いと嫌な予感がしていたんですが、これが半分外し半分的中しました。

外れた半分とは、横文字や流行りのビジネス用語を多用しなくなっていた事です!これには八幡と同じく驚きましたw

ちょっと?キャラブレしているよ? いや冴えカノの恵の髪形チェンジみたく、イメチェンなのかも知れん。

が、根元の意識が高い(笑)ことだけは変わっておらず、ビジネス教訓を持ち出しまくってロジックな発言を終始構してましたねw

その言動や前髪を噴き上げると言った癖、折元に密かに気があるなどのうざったらしい所だけは変わってなくて、やはり玉縄さんは玉縄さんなんだなと一安心w

あと、八幡が玉縄さんに反論される中必死に企画を通そうと頭をフル回転して奮闘し、急に何故か「意識高い系の言葉とラップの親和性は異常」とか言い出して、横文字並べまくりで韻踏んでたのは草が生えました。

 

終盤には、八幡が一番会いたくないと言う陽乃さんが登場。

ここで繰り広げられた会話と言う名の高レベルな戦闘はもはや心理戦。

陽乃さんめちゃくちゃ怖かったですw

最初出会った辺りから既に恐怖すら感じてはいたんですが、その序盤の頃とはもはや別人レベルの怖さ。12巻で共依存だと言われてからずっとこの調子だよ...

 

そして7章後の幕間では、またしてもガハマさん視点。

たった4ページの幕間でしたが、ここで凄く僕の心を締め付けられ、某エロゲーの如く胃が痛くなるかと思いました。ほんと重くて、心が痛かった。

特に最後の三行。だってこんなに痛いから...胸や心だけじゃなく全部痛い。全部が痛いくらい好きだと悲鳴を上げている、と。

それだけ彼の事が好きなのでしょう。3章の後の幕間では、高校の始業式の日に命を懸けてまで愛犬を助けてくれて、その時からずっと好きだった。自分の存在すら知られていなかった時から密かにその想いを抱いてて、高2の一学期(時系列的に1巻)で同じくラスになって、更には同じ部活になって関わりが持てた事が嬉しかった、と遠回しに述べられていました。

そんな前から温められていた好きという気持ちが、今ではこんな複雑な事態に苛まれてどうしたら良いのかが難しい。

ガハマさんのそんな抱く感情や思いや過去を知ってしまえば、そりゃ胸が痛くなります。

これで負けヒロインだったら悲し過ぎるだろ...可哀想過ぎて同情も出来ない。

そういう境遇だからこそ余計に負けヒロイン臭がします。本当にここら辺りで心が痛くなりました。

 

8章はもう全体的にピリピリしていましたね。

その主たる原因は、雪ノ下ママ。

陽乃さんが言っていた通り、陽乃さん以上に末恐ろしい人物でしたw

12巻の学校に訪問しに来た際に既にこええええって思ってたんですが、それが更に加速。

ほんと、雪ノ下家の家庭環境は常軌を逸していますw

しかーし!なんとかそれに我々の比企谷八幡は見事勝利し、プロム実行を取り付けました!

おっと主人公補正かな? 何だかんだ言ってやはり主人公が最強だった、この作品!

いや薄々察してはいたんですが。

これで八幡の勝利、いやゆきのんのプロムが実行されるからゆきのんの勝利?

いやでも負けてあげたのは八幡であって...

その勝敗判断は結局曖昧になって、最終的にゆきのんから正直に言うわ、と話を切り出されました。

その話とは、一緒に過ごした約一年は嬉しくて楽しくて居心地が良いと初めて思ったという思いの旨。そしてこの関係を終わりにする為に、『由比ヶ浜さんのお願いを叶えてあげて』という願いを伝えました。

やっぱり、ゆきのんも楽しくれ嬉しくて、決して苦じゃなかった様です。それを聞いて一安心して、つい涙が出そうに。

けどその後に提示した願いが、ガハマさんのお願いを叶えてあげる事。

僕はてっきり自分の本当のお願いを伝えるのかと思っていました。けどゆきのんは、自分が一歩下がる事によって、諦める事によってこの関係を終わらせようとしたのです。そう、これは自己犠牲にして自己満足に過ぎない。

このゆきのんの選択に、「ふ~ん、君はそんな選択をするんだ」と、もう納得するしかないのだと悟りました。

 

そして最後の幕間、ゆきのん視点。

八幡が部室の扉を閉めて去って行った後に、その八幡が触れたであろう扉を撫で、その感触を最後だと肌に刻むゆきのんの姿が描かれていました。

やっぱり、さっきの選択に後悔しているじゃないか...未練タラタラじゃん...

きっともう三人には戻れない、八幡と二人にもなれないと思っているのでしょう。

だから最後に、八幡の肌の温もりを感じたくて扉に触れた、けれどもうその扉は冷たかった。

悲し過ぎるだろおい...またしても胸が痛くなります。

というか苦し過ぎて涙が出そうになりました。それだけ僕は感受性が豊かって事で満場一致の万事解決だねっ。

 

 

今回一番活躍したヒロインは、言わずもがな、ほぼ八幡の隣に居てずっと行動を共にしていたガハマさんです。

13巻の表紙を飾っているだけあって、まあそうだろうなとは読む以前から薄々感づいていました。

13巻を終えて一番気になる点が、やはりそんなガハマさんが願う願いとは?という部分。 

ガハマさんの‘‘願い‘‘と、その願いから生まれる最後の結末を僕なりに勝手に予測、推測、憶測して、候補を幾つか立ててみました。

 

・「私と付き合って」などと、今まで溜めていた思いが爆発して自ら幸せを取りに行く、由比ヶ浜END

・「ゆきのんを幸せにしてあげて」などと、ここでもまた自己を切り捨て、親友の彼女を幸せに導く、雪ノ下END

・その他ヒロインEND

・タイトルがタイトルだし、主人公も自らぼっちを謳う事から、誰ともくっ付かないBADEND

・ガハマさんがこのまま三人が良いと言って、恋愛には至らないままの仲良し三人END

 

要となるのは『意外性』、その意外性とは『裏切り展開』です。

 

雪ノ下ENDは、ゆきのんが願える権利を持っていて何を願うのかドキドキしていたものの、結局ガハマさんに渡すという裏切り展開。願える権利が回って来たガハマさんはその幸せをゆきのんに戻し、その裏切り展開を更に裏切ると言う二重の裏切り展開が存在する為、やって来る可能性が無きにしも非ずです。

由比ヶ浜ENDは、何も考えずに率直に行った場合です。雪ノ下ENDに辿り着く道理みたいな複雑で難しい事が一切存在しない上に、メインヒロインは一番最初に出たヒロインという常識を覆す為、こちらも裏切り展開。

その他ヒロインENDは、はが〇いみたいに、最初予想だにしなかったヒロインと主人公が結ばれる展開ですw

候補としては、ラッキーハッピーになるいろはす、やっぱり本命だったか?の戸塚、おれ〇もみたいに禁断の恋結末を迎えてしまう小町ENDなどなど...

このENDは全てのヒロインに可能性があるものの、話の流れ的に全体の可能性としては少ないですね。

そして、八幡は誰ともくっ付かず、ガハマさんがずっとこのままが良いと言って三人仲良く年取るまで親友で居る、仲良し三人END。

これ可能性としては無さそうですが、案外あるかも知れません。

これが一番平和的ですが、1巻からここまで散々期待させてフラグを立たせておいてそれかよ、って読者から批判的意見が多数挙がりそうですねw

 

 

ほんと、色んな可能性があって様々な妄想が膨らみ、考察が捗ります。

また物語が終焉に近づくに連れて遠回しな言い方、表現が多用されている事が、この事に余計拍車が掛かっています。

わざとなのか何なのか、やはり抽象的かつ曖昧模糊な表現が多かったのが印象です。

ここまで来て思うのが、やはりこの青春は間違っているのだ、と。やはり俺の青春ラブコメは間違っている(by比企谷八幡)と思いました。 

こんなに捻くれて捩じれて間違いまくりの青春ラブコメは無いでしょ。

もう考えたも無駄無駄無駄無駄…最終巻、14巻で解が分かります。それに期待するほかありません。

だって最初から、ここまで来たんだから。11巻から12巻までの二年間、12巻から13巻までの一年間、長い事待って楽しみにして来たのだから。

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14巻を同時発売しようとしていた事がなんとなく分かりました。

14巻を待つ。それだけですよ、後は…

 

 

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