出来ないんじゃない・・・やらないだけなんだ・・・
春アニメから夏アニメへの移行期間、長引いた作品以外は観るものがなく、どうしても暇になりがちな、人に寄っては退屈にも感じる一週間。
僕は、「君の名は」二回目の地上波放送を記念してAbemaTVで無料公開されていた新海誠監督の作品群を視聴していました。なので、その感想でも綴って行こうと思います。
因みに新海誠作品は「秒速五センチメートル」と「君の名は」以外未視聴だったので、この新海誠初の長編アニメーションとなる「雲の向こう、約束の場所」も初見でした。
以下、その感想を。
途中までは心地よく安らかだったが、中盤からいきなりSFモノになり、シナリオが難解になった為に驚き、話が三年後に変化してからの序盤は正直あまり着いて行けなかった。エヴァに対する意識を少し感じた。
話が進むに連れ徐々にファンタジー性が上がって行き、一気に落とし込むのが新海誠作品のテンプレだったので、少々驚き。初長編映画だからか、まだ少し手馴れていなかった部分もあったのかも。
SF要素もファンタジー要素も強かったが、その分作品としての主張が強かった印象。
昔からなじみのある女の子との儚くも淡い恋愛を描くというこの監督の作風は、よくネットでは「男の考え方や欲望が詰まった設定」などと言われていて、この作品もそれに該当する作品だったが、男の僕として結構好みなシナリオだった。感動したよ。
やはり男だからか、幼馴染とかには憧れるし、女の子との恋物語は忘れらないし、過去はすぐに吹っ切れないし、独占欲が強いし、処女性も問いたい。
だから好みが合致しちゃうのは仕方が無いね。通りで男ファンが多い訳だ。
2004年とは思えない作画、演出。
そして背景は美しさと儚さを兼ね備えていて本当に綺麗で、繊細な心理描写が際立つ脚本も光ってた。
これが新海誠ワールドってやつか!
最後、ヒロインも世界も無事救われて、超絶ハッピーエンド!!!...なはずなのに、序盤の項垂れたサラリーマン姿の主人公が誰も居ない道を歩くシーンを思い出し、凄く不可解に感じる。
きっと最初のシーンは最後のシーンの何年か後のシーンなはずなのに、最後と最初が繋がらない。
分からない事はGoogle先生に聞くしかない!、とググってみると、後に発売された小説版の方の後日談に、『その後二人は付き合い同棲したものの、結局別々の道を歩むことに決めた』的な展開で終わったそうなのです...
意味分からん。世界と命を懸けてまで救った、救われた、もはやディスティニーと言っても過言では無い出会いと物語なのに、何故合わなかったのか。
通りでこの監督は‘‘バッドエンドが性癖‘‘と言わてる訳だ...監督がバッドエンド好きだった事を思い出すまでの時間は僅か秒速五センチメートル...
小説版や後日談を抜きにして、普通に一本のアニメーション作品として観ればまあ良かったんじゃないかな、と思った。
To be continued
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